Top
EOS 7D について、まとめというかだらだらと駄文。
Web界隈では勝手な言い分で色々叩かれる事が多いEOS 7Dを(安くなったので)天の邪鬼的にあえて導入。ここ暫く年程ミラーレスにかまけていたので、一眼レフの新規購入自体4年振りだったりするのだが、とりあえず今日までの感想や、覚え書き等を此所に記す。

f0107752_16284323.jpg

f0107752_16284539.jpg

EOS 7D× SIGMA18-125mm/F3.8-5.6 DC HSM OS

↑7Dを購入して始めに試し取りした時のもの。
高照度側・諧調優先設定、高感度ノイズ低減は標準、ISO感度AUTO。
レンズ自体7Dとは相性が良く無いものではあるが、しかし確かに輪郭が甘いとは感じた。



f0107752_19482830.jpg

EOS 7D× SIGMA17-70mm/F2.8-4.5 DC

↑日を改めて、ようやく晴れの日に7Dを試す事が出来た。
SIGMAの17-70mmは手振れ補正が付く以前の旧型の物。
このレンズはサードパーティ製ながらかなり良く写るし、寄れるしで割と潰しの効くレンズかと思う。
ノイズリダクション、高照度側・諧調優先、オートライティングオプティマイザはOFF。


f0107752_2043420.jpg

↑上の写真の一部をピクセル等倍で切り出したもの。必要充分に解像していると思う。
7Dはきちんと撮れば、それに応えてくれるカメラだった。



f0107752_19573291.jpg

↑7DのCMOSセンサーは、比較的色が乗る傾向のようだ。
色乗りが良いセンサーは、低感度での写りが良い。
これは殊更過度なノイズリダクションによって色情報を間引いていない事に通ずると
勝手に妄想しているのだが、兎に角、青の発色が気持ち良いのが個人的に嬉しい。
わざとらしいとは思いつつも、ついつい青色をオーバーに表現してしまう
(しかし、北海道の夏の空はあながちこの様な感じではある)。



f0107752_20172662.jpg
f0107752_20215526.jpg

EOS 7D× SIGMA17-70mm/F2.8-4.5 DC

↑当倍で見ると屋根のテクスチャをしっかりと描写出来ているし、木の枝も先端まで細かく写っている。
当倍主義という訳では無いが、これだけ写るとこれはこれで清々しい。



f0107752_2025582.jpg

EOS 7D× SIGMA17-70mm/F2.8-4.5 DC



f0107752_20265445.jpg

EOS 7D× SIGMA30mm/F1.4 DC HSM

↑大口径レンズだけあって。近接で絞りを開き気味では周辺部分がやや緩いが、
シグマらしいカリッとした写りは1,800万画素で使う気にさせるには充分。



f0107752_20324343.jpg

EOS 7D× SIGMA30mm/F1.4 DC HSM



f0107752_20372413.jpg

EOS 7D× TOKINA AT-X 124/F4 PRO DX



f0107752_20393567.jpg

EOS 7D× TOKINA AT-X 124/F4 PRO DX

↑高照度側・諧調優先はバンディングノイズが目立つようになるという副作用があるため使用していないが
(RAWで撮るならば使う必要も無いが)、ダイナミックレンジの面で実使用上
特に困る場面というのは殆ど見受けられなかった。
7Dはさほど広ダイナミックレンジでは無いと云っても、
それでもRAW上は12EV近くは記録出来るのだし、プリント目的ならば必要充分。



●7D本体のセッティングについて。
測光モードは中央重点平均測光。レリーズ半押し時にAEロックはしない設定。記録画質はRAW。色空間はAdobe RGB。ピクチャースタイルはオリジナルのピクチャースタイルをメインに、キャノンが配布しているスナップショットポートレートと、Webで拾ったベルビア調のものを登録している。高照度側・諧調優先はOFF。オートライティングオプティマイザもOFF。長秒時ノイズ低減、高感度ノイズ低減は共にOFF。ISO感度はマニュアルで。

●アンダー厳禁
というと勘違いする人が結構居たりするのが恐ろしいのだが、アンダーは「ローキー」ではない。蛇足だが、ローキーを正しく発声出来る人も少ない。ハイキーやローキーは、「ハイ・キー」や「ロー・キー」のように、キーにアクセントだ。
で、ひと昔前のデジタルはハイライトの飛びを押さえる為にアンダー目で撮って後から画像補正でシャドー〜中間を持ち上げるというのが定説的なテクニックだったのだが、残念ながら所謂ピーキーな7Dはそれをやるとすぐに破綻する。あと、妄想半分の話ではあるが(従来よりも)順光部分に対してシャドー部分の解像感が落ち込み気味な気がするので、恐らくシャドー部分には強めのノイズリダクションが働いているのではないかと思われる。ので、RAWで露出補正をかける場合、明るい側への補正は+0.5段以内に留めておきたい。これは、±0.5段の範囲で露出を決められない(テキで撮れない)腕前では7Dは難しいとも云える(ので、多くのアマチュアに叩かれる訳だ)。

●DPPでの追い込み
レンズ補正やトリミング、角度補正が必要な場合はまず最初に適用する(これらは画像のシャープネスに影響するので)。ノイズリダクションはとりあえず、照度/色ノイズ共に0にしておく。
次に、ピクチャースタイルの選択を行う。自分の場合は忠実設定をベースにしたオリジナルのピクチャースタイルを使う事が多いが、ピクチャースタイルは忠実設定ベースの方がダイナミックレンジとノイズの面で若干有利になる。ホワイトバランスはEOSの場合、撮影時にオートで撮っていればそれほど外れないが、風景写真など緑や青の発色を良くしたい場合には色温度を4200〜4800Kあたりにすると良い。
次はダイナミックレンジツール、またはシャドウのスライダーでシャドウ側を決める(詰める)。シャドウは若干潰れ気味なくらいな方が画像全体で見ると引き締まって見える(絵柄にもよるが)。ハイライト側も、ハイエストライトがストンと飛びそうか飛んでいるくらいの方がスッキリに見える。シャドウとハイライトを調整した事によって見た目の明るさが変化した場合、明るさ調整ツールで調整を行う。彩度については好みもあるし被写体によっても異なるのでこれといった基準は無いが、印刷時の色の濁りを軽減する為にわざと彩度を高めにする使い方もある。また、彩度に関してはRAWタブとRGBタブでは効果が若干異なるので注意。RAWタブではシャドウ側の彩度の変化は比較的穏やかだが、RGBタブでは画像全体に対して彩度が変化するので、シャドウ側の彩度を上げたい場合はRGBタブを使うと良い(但し、暗部ノイズも持ち上がるので注意)。
この時点で大体画が整っているはずなので、トーンカーブについてはあまり使う機会が無いかなと思われるが、もっと細かく追い込みたかったり、部分的に色被りを補正したり、特定部分のコントラストを調整したりと実は割と万能な画像補正ツールでもある。
f0107752_1855364.pngしかし、トーンカーブの実践的な使い方を解説している(写真関連の)書籍やWebサイトはあまり見受けられないようだ。
大概、トーンカーブの使い方の解説で見受けられるパターンというのは、コントラストを上げたい時にはS字カーブみたいな子供騙し的な物で、実践的ではない。尤も、このテの画像処理は経験や知識がそれなりに備わっていないと使いこなせない部分でもあるので、最大公約数的な解説は難しいとは思うが、折角なので実例で現場での使い方の一例を紹介してみたい。
f0107752_18575125.jpg

古い画像(8年程前)で申し訳無いが、なんとなく解りやすそうな画像という事で、人物を。若気の至りにつき、細かい詮索に付いてはご容赦願いたい(苦笑。この写真、古いEOS DIGITALに顕著な肌色の黄色被り(どちらかというと、この世代までは風景寄りチューニングだったと思われる。最近ではニコン機がこれに近いチューニングで、肌色がイエロー〜オレンジに被りやすい)と、光線の影響だが背景がやや赤っぽいのが気になる。また、顔が日陰側になっているため顔の立体感(肉感)に乏しく見えるため、これらを修正する。
f0107752_1951186.jpg

下ごしらえをした段階。
赤味/黄色味を軽減したいので、色温度をオートよりもやや低めの4800kに指定。色合いも-1で、肌の赤味をアップする。これだけの補正でも実用上は充分だが、それでは話が終わってしまうので先へ進む。
f0107752_19977.jpg

顔の目鼻〜頬にかけての立体感を強調する為、M点(トーンの中間点)よりも上、肌色に当たる部分のトーンを立てる。ただし、強めの光が当たっている肩の部分を急に飛ばさないように、頂点付近はトーンを寝かせてなだらかに収束させる。このように、トーンカーブはコントラストを強調したい部分のみを調整出来るのが強みだ(例えば、肌色ならばRGBのRチャネルのみカーブを立てると、全体のコントラストに与える影響を少なくしつつ、立体感を強調したりも出来る)。
今回の画像では、Rチャネルのみシャドウ側を少し落として背景のグレー部分の赤味を押さえて、人物の肌色がクッキリ浮き上がるように調整した(肌色が影響を受けないよう、Rチャネルのライト側は固定)。
f0107752_1920135.jpg

最後に露出補正で明るさを整えて、彩度を-1に修正、シャープネスを調整して完成。

f0107752_18544039.jpg
f0107752_19244340.jpg

使用前→使用後。



で、大分話が横道に逸れたがシャープネスについては、RAWタグのシャープネスではやや線が太いというか、エッジ強調が強めになってしまうきらいがあるので、個人的にはアンシャープマスクで強さ1、細かさ3、しきい値5くらいの設定にする事が多く、これにRGBタブのシャープネスを100〜175の範囲でかけている。特に大判プリントをする時にはこの方が自然な感じになるようだ。ISO100であればノイズリダクションは特に必要無いケースが殆どだが、グレー部分に色ノイズが目立って見える場合には若干色ノイズ低減の目盛りを上げる。高感度に関しては、基本的にカメラ側の設定優先で良いようだ。

●DPPの裏技
安レンズ使いには頭が痛い話ではあるが、当然7D本体及びDPPではサードパーティレンズのレンズ補正はサポートされない(尤も、数少ない手持ちのキヤノン純正レンズもサポート外のものばかりであるが)。ミラーレス万歳でしばらく一眼レフより離れていた間に色々と取り残されていた感もあるのだが、それはとりあえず置いておいてじゃぁAdobe Camera RAWあたりでどうにか手を打とうにも、個人的にあのAdobe流の画作りは好みでないというか、今ではDPPとピクチャースタイルがあってこそのEOS DIGITALであって、ワークフローや生産効率まで含めてここまできちんとフォローされているEOS DIGITALの安心感に慣れると、他のメーカーは正直使い物にならない。ので、DPPでレンズ補正非対応のレンズでレンズ補正を使う裏技。純正でも非純正でも良いので、レンズ補正が使えるレンズのデータでRAWを編集(レンズ補正を有効にする)し、そのレシピを(保存またはコピーして)貼付けるとレンズ補正非対応のRAWデータでもレンズ補正が有効になる。尤も、レンズコレクションのデーターを持っていないので純正レンズのように完全な補正は無理だが、簡単な倍率色収差や周辺減光補正くらいは出来るといったレベル(でも、出来ると出来ないでは結構違う)。あとここだけの話、何故かTAMRONのSPAF 11-18mm/F4.5-5.6は何もせずともDPPでレンズ補正が使えたりする。
(追試の結果、全ての状況で上記の事象が有効では無い様でした。お詫びして訂正致します)。
[PR]
by jediknight2000 | 2012-11-15 01:44 | 無気力スイッチ
<< ご飯を撮る人々。 朝靄の中。 >>



↑管理人近影。
by jediknight2000
Access
なう。
その他のジャンル